タイトルだけ見たときはドタバタコメディかふわっふわのハッピーなお話かな?なんて思って、うっかり購入スルーするところでした。え?雨宮うたさんメインシナリオ?それは買うしか!!!ってことで急いで買った時アポ沼の住民の感想です。
勝手にあらすじ
自分のもつ「運星」が何より重要視される平和な国、テミラーナ。主人公、第三王女セシリアはある理由から「呪われた王女」と呼ばれ王家の中で忌み嫌われるが、そのために侮られまいと人一倍努力をしながら育つ。そんな彼女も成人し、慣例に則り自らの騎士団を結成することに。セシリアは自分が選んだ5人の人物を騎士として迎えるが、そこには各々の思惑もあったりなかったり。果たして彼らは迫りくる「厄災」からテミラーナ国を守れるのか、セシリアは王女として彼らを導くことができるのか、敵の正体は?「呪われた王女」とは―?
って、真の敵より真の味方の方が正体不明すぎてお前なんやねん絶対何かあるやろって思ってるうちに続きが気になっちゃうやつでした(^O^)/何それどうやったの?とか。※きちんと後で伏線回収されるのでご安心を
~プレイ中の私の印象の変遷~
共通初期:薔薇に隠されしヴェリテの記憶が出しゃばってくる
共通後期:もしや異世界転生悪役令嬢な世界観か?
個別初期:ちょっと待て私の胸はまだチクっとしない。みんなホウレンソウしっかりしろ。
個別後期:ああぁぁ(´;ω;`)続き気になるけどこれ続けたら寝不足になるやつ
ED曲:何これ一生聴ける
真相ルート:(ノД`)・゜・。
といった感じで、後半に進むにつれてだんだんハマっていきました。というか真相で落ちたクチです。ふわふわタイトルからは想像できないぐらい真面目にたくさん働きました。何度世界を救ったことか(そんなに数ない)。悲運騎士たちの悲運っぷりもなかなかですし、出会いで格好いい要素が全く無さすぎて本当にこの人達に恋できるかなと、最初は不安しかなかったですが、終わってみればエンディング聞きながらぼーっとしてる想いを寄せていつの間にか時間が経ってるぐらいに好きです。
いろいろすっ飛ばしてなんですが、このゲームのEDが素晴らしくて。曲の雰囲気、歌、シナリオからの入り方、どれもすっごい好み。EDだけでなくシナリオ全体の雰囲気もそうですが、いかにもな派手に悲劇的なものではなく、でも心にじんわり来る切ないような温かいような感じがたまらなく良いです。でもってシナリオ長いし紆余曲折いろいろな事がありすぎてぶっちゃけ最初の方何やってたか忘れたけど、なんかめっちゃ仕事した感じするわとか、攻略対象たちが最初はポンコツだったのにすごい成長したな、とか感傷に浸ってみたり。
あと、絵がずっと綺麗でした。みんなイケメン!!(なんやかんや顔も重要派)
最初は立ち絵のタッチと背景の雰囲気が違いすぎて慣れなかったんですが、慣れてしまえばイケメン最高です!
主人公紹介
常に王女としてあるべき姿を追求する姿が好印象でした。淑やかな振る舞いだけでなく、リーダーとしての姿勢や判断が求められる場面もタフにこなしてくれ、安心してプレイできました。人目につかないところでは人並みに悩んだり毒づいたりしますが、その内容も突拍子もないこと等ではなく共感できましたし、結局私はこのタイプの主人公が好きなんでしょうね。ルートによっては、そこは言えなかったじゃなくて言ってーーー!スルーしないでー!と思ったことは何度かありましたが。
個別ルート感想
隠し以外に攻略制限は無いそうで、確かにどのルートでも真相につながる部分に関して得られる情報は五十歩百歩でした。
出会いのシーンと言い、要所要所でネタ感強めで序盤の選択肢も時々シュールで笑いました。貴族出身なだけあってセシリアへ終始紳士的に対応してくれ、心が穏やかに休まるところ。お姫様気分。でもすみません、初回に攻略したこともあって、謎解き要素の面白さで読み進めたものの、恋愛の方は私はいまいち萌えきれませんでしたごめんなさい…。このルートのセシリアちゃんはちょっと苦手かもしれない。
キアは年下っぽい絵なのでクールぶった可愛い系かと思っていたのですが、ガチでクール。騎士団の中で一番のしっかり者でした。気づいたら好きになってた二人の恋に序盤からほっこりしつつ、不安な時に頼りになる姿を見てさらに恋して良かったなという気持ちになり、そして最後は感動もっていくし。キャラが好きなのかシナリオが好きなのかわからないけど、とりあえず好き♡このルート最っ高!!
シナリオ展開的に苦痛展開タイムが長くて(体感)しんどかったよー。ヒィヒィ言いながら乗り越えたけどね。見た目通りに寡黙でクール、ゆえのわかりにくい優しさと、内に抑えた激しさにヒヤヒヤさせられました。崖っぷちにいそうでこわい。
努力家で頭脳派。真面目で誠実な好青年。いやもう性格がイケメン要素しかない。(顔もイケメン)でもアデルも苦痛タイムが途中まで辛かった…だからもうこの手の辛さ私は耐性低いんですってもう勘弁してあげてよ。ミランと連続でプレイするべきではなかったかもしれない。しかしながら超貧乏農家の長男と一国のお姫様の恋の身分違いの恋、エンディング後どうなるかなーって妄想もはかどりました♡
何だろう、優秀なような、愛すべきポンコツなような、やっぱり出来る奴なような。ツンデレキャラかと思いきや尊大すぎてツンデレでもないような、決めるところは決めて格好良いような決まりきらないキャラなような、あぁもうかわいいなぁ。亡国の王子と名乗るだけあって、セシリアと唯一同じ為政者の目線で精神的に支え合える関係ずるいわ。両想いっぽくなってからは、恋の盛り上げ役であるベネティにイチャイチャしすぎと文句を言われてて笑った。お互いのことも大事だけど自分の使命も大事という二人だからこそ全力で応援したくなるこの二人の世界線も好きだー!
隠し
真相ルートです。長らく攻略対象目線が入って今までの謎言動の理由がわかっていろいろ納得するのと同時に萌えが全開で辛い(*´ω`*)自分でもわかってるけどこういうの弱いんだよねー。
総じていろいろな世界線の話がつながる快感が好きな私はすごく楽しめたゲームでした。世界観がしっかりして、専門用語がめちゃくちゃたくさんあり、私はその辺は早々にオーバーフローしちゃって適当に流しながらプレイしてしまっていたのですが、後にそれらにも伏線があったり。真相ルートを見たあとでもその他の世界線もアリだと思います。たぶん、その解釈で合ってるはず。
では、これからも練りに練られたCS乙女ゲームが出ることに期待しつつ、さようなら。