泡沫のユークロニア 感想

乙女ゲーム

ふぅーーユークロ楽しかったぁ~!!絵キレイ!!ふわふわ動いてる!!

あらすじ勝手に書くだいたいこんな感じ

舞台は空中都市「凍玻璃」。徹底的に管理された身分社会で人々は平和に暮らしており、主人公は貴族の当主として領民から広く信頼されている。しかし平和な理想郷であるはずの凍玻璃で事件が起こり、事件を調べるために主人公は攻略対象たちと行動を共にする。そして主人公が知らなかった「凍玻璃」の姿が徐々に明らかになっていく。

当方はストーリー展開上のネタバレを踏まないように最大限留意してこの感想を掲載しておりますが、あくまで主観による判断なので改めてネタバレがご心配な方は引き返すようお願いします

キャラが立ってるのとシナリオ展開の具合がなんだかすごくちょうど良かったです。ゲームをしながら考察したり話の先を推測したりというやりがいもそこそこあったのですが、ライトな空気感でプレイできて、休日の楽しみになりました。

何より攻略対象が全員がカッコ良すぎる!!(キャラとしても絵も声も)やっぱり全員がカッコ良いって良い~♡

難点は主人公の名前と性格がちょっと…慣れるまで私は抵抗感強かったです。

貴族が現代の一般的な倫理観をもっていれば聖人のようにもてはやされるぐらいこの世界の貴族が平民に差別的、というなろうあるあるな設定。そこに、ぶっちゃけ「たいした努力もしてなさそうな上に頭に花でも咲いてるのかな」と言いたくなるような主人公が、行く先々でチヤホヤされる状況からゲームがスタートし、最初はチープに感じたのですが、終わってみれば別にそんなことは無くて楽しかったです♡やって良かった♡

システム面は、使い方がわかりやすくて良かったですが、ときどき連打で台詞を送れなかったのだけ気になりましたね。そのうち直るのかもしれませんが。

主人公

雛菊

平和な街でそうあるべくして育てられたという設定なので、そういうものなのでしょうけれども。とかく目の前で事件が起きると無策で危険源に駆け寄って行って転んで攻略対象らに守られて事なきを得ます。たぶんそういう挨拶です。心の中で「~だよね、うん!」と言う台詞もなんかアホっぽい(失礼)。「私がやってる仕事はただの管理だからそんなに大変じゃない」って言うけれど、管理って本当にやってたら結構大変な仕事だと思うんだけどなぁ。あなたの恋より不眠が心配です。とまぁ言い出すと切りがない。

ですが1人2人と攻略するうちに、こちらが「どうせ突っ込んでいくんでしょう、はいはい」ぐらいのテンションになって慣れました。結果として、主人公を応援するというよりも、主人公をどう動かしたら攻略対象を応援できるかに割り切って遊べた気がします。

個別ルート感想

当方は攻略順は事前情報ゼロで突撃してますのであしからず。※こだわりではなく、ものぐさ故です

ついBESTエンドを見れたら満足してさらっと次に進めてしまったけど、BADエンドも回収しながら進めた方が後半でキャラのクセ強感をもっと味わえてたかもと思いつつ、後から見るぐらいでちょうど良くストーリーを楽しめてたような。泡沫ですねw

(CV.岡本信彦)

これで自分がモテる自覚があるというところがちょっとずるいヤンキー。これはもう絶対モテるやつ。みんなの頼れるお兄ちゃん。でも知れば知るほど頼りになる人というよりも、支えたくなる人でした。

淡雪(CV.斎藤壮馬)

登場するなり好感度MAXというか上限知らず。24時間寝ても覚めても姫が優先順位第一位。とにかく精神的にも身の回りの生活的にも姫に尽くしてひたすらぽやぽやしてくれる。従者という立場上、他のルートを進めていても毎日会うので、切ない通り越して辛い。あと姫姫しすぎて食べ過ぎると私は辛いw

露草(CV.松岡禎丞)

淡雪とともにどう見てもはじめから好感度高~い、お前こそ距離無しめ。冷静に考えたらただの○○では…と我に返りそうになるシーンも松岡さんの演技に不思議とグイっと引き上げられてなんか終始カッコいい。カッコ良いよ露草!!

(CV.江口拓也)

攻略対象登場のものとは思えないBGMが怖い…!!美しい顔と声が怖いです、どゆこと依様!?でもあのねー結構好きですわ。冒頭のくだりで凍玻璃の世界観に文句を言っていたくせに、「依、貴方はなんでそんな酷いことを言うの」と、いつの間にか凍玻璃脳に満ち溢れた感想を抱いた自分も怖い。

矢代(CV.小林千晃)

他ルートの時から何かにつけ「姫様はかわいい」と言ってくれてチラチラ。演技も曖昧ってのこの脱力感のような何かを悟ってるような何とも言えない掴めない感じ、私はずっとあなたに会いたかった!!今まで私がプレイしたゲームではいそうでいなかった。会えて良かった!!この絶妙なバランスが好き。何かがあともう少し違ってたら刺さってなかったと思う。もっと遊んでたい。

ユークロの攻略対象キャラたちすごく好きです。大なり小なりそれぞれ背負っている不幸っぽいモノはあるっぽいんですが、それを全面に出してこないところが私は好きです。俺&私はこんなにも不幸なんだ同情してーーみたいな感じではなくて、少なくとも本人たちはそれを不幸だとは思ってない感じ。まぁここは理想郷ですからねw

私はこの味わいが何とも言えず心地よかったです(*´ω`*)全員泡沫感?

ストーリー展開は序盤はちょっと説明臭くてまどろっこしく感じていました。でもそこから攻略している最中に次の情報を仄めかされるので、あぁこういうことなんだろうなぁーちょっと確かめたいなぁーなんて思っているうちに気が付いたらスイスイと真相ルートまでプレイしていました。特に後半はあっと言う間でしたね。少しあからさますぎる気もしないではないですが。サブキャラたちも全員カッコ良かったです。ただ、サブキャラ含め腹に一物抱えていそうなキャラクターたちばかりなだけに、何故その行動に?そこそれだけ?とか、そんな心変わりする?とか、真相ルートまで知ってもいまいちスッキリしてない点もいくつかあって。確かに伏線は回収されて話はまとまっているんですけど。全然種明かしされてる気がしない。

というか私は依様と矢代をもっと掘り下げたいです…!でもなんかあえて余力を残してるようにも感じるんですよ。深読みしすぎかもしれませんが。

…それとも自分で想像してねってこと?

もし続編がこれらのもどかしさを回収してくれるならば、かなり面白いものになりそうだなと期待してます。

以上