Money Parasite~噓つきな女~ 感想

 

祝!TAKUYOさんゲーム初プレイです!と言ってもこのMoney Parasiteは一癖あるTAKUYOさんゲームの中ではそこまでクセはないらしいとのことで、さぁ私はTAKUYOさんドハマりタイプなのかNGタイプかどっちでしょうかね~なんて思いながらプレイ開始。

勝手にあらすじを書くならこんな感じ~

子どもの頃の夢はマジシャンだったが、現在はバイトを掛け持ちしながら平凡な大学生活を送る主人公、十萌。豪華客船に乗りマジシャンになれるチャンスが到来?かと思いきや、ハイスペックでお金持ちなお客様をターゲット(攻略対象)にしてお金を巻き上げることを強いられる展開に。計画を成功させるためにターゲットとの距離を縮め、懸命に(お金の巻き上げを)頑張る十萌の姿ターゲットたちは――――?みたいな。

一人目攻略。

なにこれマッサージ??

ひたすら気持ちいい。そこツボですわ~みたいなのを連続で押されてとろけそう。これが名シナリオライターと名高い白鳥ユアン先生の力?

それが4人も続いてくるとここは理想郷ですか??(5人中1人は例外)

ただそれも4人目にもなってくるともはや介護されてるような気分にもあり、脳が思考停止しそうになるんですが、良いタイミングでちょいちょい目が覚めるようなキツネをぶっこまれてキツネに憎悪が湧きました。今世の中のキツネのことが嫌いになりそうでやばいです。推しキャラのモチーフがキツネという人にはこのゲームはお勧めしません。

画面がチープな感じなのが慣れませんでした。特にバックログ表示。デフォルトで主人公フェイス出てこなかったし(設定あったんだろうか?探してない)。そんなUIの雰囲気から私は舞台である豪華客船をひと昔前のイメージで想像してました。選択肢スキップが爆速で機能的には申し分ないどころか、セーブデータを整理する機能などいつも欲しいと思っていたので、かゆい所に手が届く仕様に感激。

主人公

畑中 十萌

お金欲しさに揺れる心を持ちつつも、その理由も基本的に家族想いで自分ことは別に…という感じで、常に他者への気遣いにあふれる良い子。聖人?かと思いきや意思の強さも個別ルート途中からときどき発揮してみたり。1つ1つの言動が配慮の塊。何らかの選択がある場面ではどちらの選択の利点、欠点もわかるけどギリギリでこっち!みたいな選び方をするので、その選択はないだろう的なストレスは少なかったです。彼女は私よりも何万倍も性格が良い!純粋。やっぱり聖人かな。

個別ルート感想

ネタバレにならないように気を付けていますが心配な方はバックお願いします。各ルートとも完成度が高かったです。

ジェレミア=ジェンキンス(CV.山下誠一郎)

理想のアイドルがそこにはいた。私が二次元アイドル好きだからの贔屓目か、このルートすごい良い。彼は出会った最初っから最後まで、ずっと完璧なアイドル。自然な甘さの装いどうこうより、もはや甘さに対して超ストイック。仕事に真剣すぎて24時間アイドルしているそんな努力家な一面が良い。ベースで十分に甘々なのに本気で恋してからの数々のワードの破壊力が半端なかったです。いい夢見させてくれてありがとうございます!!これが山下さんの声なのすごい嬉しい。

アミル=ザイード(CV.八代拓)

ジェレミアルートでJJJ(ファン)に入信しそうな勢いだった私をものすごい紳士力で引っ張り上げた男、アミル。序盤はミステリアスな男かと、いろいろと思わせぶりな彼でしたが、想像以上に終始甘かったです。でも甘さがスマートすぎて、神々しかった。これならどんなに甘くても不快にならない。すべてがロマンチック。これはこれで理想!私は八代さんの声は連続してプレイしても過去の男がちらつかないのでありがたい。

加賀美楓真(CV.天﨑滉平)

気紛れヲタク御曹司。出会ってすぐは世の中を悟ってます的なクールでツンな感じを醸し出していましたが、早々に無防備な弟気質をさらしてギャップ全開!実はヲタクな一面ももつ十萌ちゃんと一歩ずつ恋を育むほのぼのとしたかわいい恋を堪能しつつ、一方で彼の世間向けの顔と実はという優越感も味わえるというとっても美味しいルートでした。ロマンスルートのエピローグ好き。

黄浩然(CV.阿座上洋平)

共通ルートからひとり人を寄せ付けない雰囲気を醸し出す。彼は後半に攻略すべき気がすると思って黄浩然→田中さんと残しましたがそれで正解だった気がします。今までのフラグが小出しに回収されて続きが気になる。このルートでは十萌ちゃんの意思の強さが光りましたが、状況的に複雑な気持ちになった場面も。でもそれを乗り越えた分エンドも一段と光ってました。テーマソングのBGMが好き。

田中さん(CV.川島零士)

公式紹介が嫌われ系優男。そんなジャンルあったのw嫌われ系なんて言いつつあらゆる萌えシーンが詰め込まれていて、十萌ちゃんが惚れる気持ちもわからなくはな――わかんねぇよ!!!!十萌ちゃんの趣味がわからない。

タイトルの雰囲気からなんとなく、騙す罪悪感と葛藤する心苦しい話か先が読めないハラハラドキドキ展開なのかと予想していましたが、少なくともロマンスルートを狙ってプレイした限りは少女漫画の王道を思い起こさせる世界。こんなに良い話なら身構えずにもっと早くプレイしておけば良かったと後悔しました。ただ難点を言うと、このゲームは私にとってどのルートも完成度がすごく高かった。なぜそんな選択にとイライラさせることのない主人公、最初の設定に対してそれはどうなんやと思わせるご都合展開はなく、シナリオが蔑ろにされているようなキャラはおらず、各ルートで最高のエンドを迎えられる。乙女ゲームの痒い所にすべて手が届きながら、全て最高でした。すると、どうなったかと言うと、、、

途中でだれました。

1人目にジェレミアルートの時点でめちゃくちゃ満足しすぎて次に手が出ませんでした(笑)

攻略順の問題だろとつっこまれそうですが、アミルルートから初めていても同じことになっていた自信があります。うますぎるんです。まだ途中なのに気持ちよすぎるんです。例えるならお酒の飲み比べをしようと飲み始めて一発目で好みのお酒を引いた結果もう比べなくてもずっとこれで良いんじゃないか?と思ってしまう感じ。次を、次こそは!という駆け引きが無い。結果、途中でだれてしまいました。なーんて、ただの贅沢な悩みでした。

愛してるよ乙女ゲーム。

以上