SympathyKissシンパシーキス 感想

乙女ゲーム

SympathyKissシンキスのネタバレなし感想です。ジャンル:『オトナ女子に捧ぐドラマティカルラブADV』が気になって首を長くして待ってました!!オフィスラブしたい!都会で働いてみたい(地方民)!『心ときめくドラマのような恋を貴方に――』ですと?そりゃもうときめきたいに決まってます♡堂々のCERO『D』にも期待?

<あらすじざっくり>アプリ会社【エスタリオ】に入社しデザイナーとして働いて1年。真面目で手堅い仕事ぶりが評価されたのか「やりたい仕事はないか?」とサービス終了が危ぶまれる情報アプリ【エスターシ】のリニューアルのため企画編集部に引き抜かれる。一癖も二癖もあるパートナーと初めてづくしの仕事に奮闘する貴女。果たして【エスターシ】を立て直すことはできるのか?パートナーとの恋の行方は?的な感じ。

『主人公の個性を極力なくしまるで貴方自身が恋愛ドラマの主人公になったような没入感が味わえる作品』とのことで、主人公のフェイス表示なし、台詞なし、スチルもほぼ主人公の顔なし。攻略対象視点に切り替わるところはスピンオフ扱いで、その場ですぐに読んでそんなこと考えてたん中身可愛いすぎかよ!と愛でるもよし、おまけシナリオとして後で読むことにして攻略中は自分視点固定でドキドキ感を味わうもよし。

とはいえ第三者視点プレーヤーにはそんなの関係ないやと思ってましたが、攻略中にときどき出てきた「エモーショナルセレクト」が意外と秀逸でした。どちらを選んでもパラメータの変動に影響しないそうで、本当に自分の好きなように選択してOK。その後の会話が選択に合わせてちょこっと変わったり面白いです。たったそれだけなのですが、自分が思った通りに回答して良いってストレスフリーで結構良かったです。

だって、ゲームの中でビールかチューハイかを自由に選べるんですよ?←

イケメンと晩酌やっほーい!

嬉しくて思わずゲームしながらリアルでビール開けました。

このゲーム、登場人物の多くが社会人という設定なだけあって割とどのルートでも飲めるんですよね。幸せ。お酒を飲みながらプレイすると激重ーって苦しくならないこのサクサク進むストーリーもちょうどよい感じだったり。第三者視点プレーヤー的にはスチルに主人公の顔が無いの逆に気になったけど、うん、お酒飲んでるとそんなのどうでもいい♡主人公の台詞が無いせいで説得されるの早っと感じるシーンも無くはなかったけど、お酒飲んでると…以下略。

カクテルやおつまみの解説もしてくれるわで飯テロならぬ酒テロ♡最高♡

乙女ゲームでDICTIONARY機能をはじめてまともに使ったかもしれないw

主人公の台詞の文章が無いせいか、各ルートのプレイ時間は短かったですが、リアル感のある悩みだったり、それぞれのルートでいろいろな紆余曲折とエンディングにかけての盛り上がりがあり、決して内容が薄いという印象ではなかったです。隠しを含むと攻略対象が8人もいてむしろ時間の割には結構しっかり遊んだ気がします。

個別ルート感想

シナリオ根幹に関わるネタバレはございませんが、どんなシーンがあるかもゼロ情報でプレイしたい方はブラウザバックお願いします。

五月女 光基 CV.梶原 岳人 変わり者ヒットメーカー×距離感バカ

ポジティブパワー全開?ヒットメーカーなだけあって仕事に対して自分流で真剣。そんな光基と並べるよう一緒にバリバリ仕事もしたルートでした。クラスで目立つ存在的な、なんですかそのコミュ力は!一方で誰に対しても一線を引いている感じもあり、そのバランス感覚の良さが頼もしいような危ういような、ハラハラしながら一気にプレイしました。その告白の仕方は光基にしかできないと思う!ルート関係ないですが湊へのわちゃわちゃした絡みが楽しかった。

湊 康平 CV.梅原 裕一郎 年上後輩×シニカルさとり世代

淡々と仕事をこなすツンデレ感がキャラ的に好みドストライク。想像した通り序盤ものすごい拒否されましたが思ったよりデレが来たのが早いしエロいしでこっちの心の準備が間に合わなくて楽しみきれず泣。もうちょっと徐々にお近づきになりたかった(完全に好みの問題です)。他ルート含め後半になるとごくごく稀にふわっと笑ってくれるのが好き。予想してたのより業務時間外のエピソードが結構多かったな~。

虎走 要司 CV.興津 和幸 鬼上司×不器用ツンデレ

強面で厳しそうに見えるけど実は部下一人ひとりのことをすごく考えていて優しいって、どんだけ良い人なんや。理想の上司かよ。こんな上司の下ならめっちゃ頑張れるし、なれるものならこんな上司になりたい。ベタな展開にいかにもドラマティカルなオフィスラブを期待しちゃうわけですが、そこはもうこのゲーム随一でした。スピンオフを読まずに見るとカッコいい、スピンオフを読むとカワイイの嵐でギャップがたまらん。

吉岡 緑郎 CV.山下 誠一郎  未来のプレジデント×完璧プリンス

やっぱり王子様との恋って憧れます!ありたい姿との間で悩める王子様というところがまた良い。章をまたぐときの絵が美麗かつ構図が好きすぎて、しみじみと顔も声もさわやか王子様だなぁと思いながらぽわ~っと眺めてました。もちろんそう簡単に庶民が王子様とゴールインできるわけではないですが、お店で服を買ってくれて着替えてそのままディナーなど紳士で甘々なデートをたくさん堪能できたルートでした。ちょっとこの世界何回も行ってきていいですか?

多井中 法 CV.KENN  ヒモ×カシミヤ男子

ヒモを攻略したのは初めてwwまさか私がヒモに追いかける恋をする日が来ようとはwwでもただのヒモじゃないすごく心地よくて清らかで、これは良い時間を過ごさせてもらった。プレイしているとするっと世界に溶け込んでいつの間にかいなくなったら困る存在になっていたコミュ力の塊。フリや上辺の言葉ではなくて根が真面目なのが伝わって、確かに法みたいな人が家にいたら自分の仕事がんばれそう~ってことで自分は結構よく働いた気がしたルートでした。

碓井 修也 CV.内田 夕夜  頼れるバーのマスター×イケおじ

オシャレでお腹が減っていたらちょっとボリューム感のある料理も食べられて、お酒もおつまみも美味しくて、仕事の悩みを聞いてもらえるそんな完璧なバー【エヴァーグリーン】の、完璧なマスター碓井さん。45歳イケおじ罪深し。大人の包容力と余裕アピールかと思いきや人の子らしい嫉妬かも?と匂わすしこの人が一番罪深い。エロくないけどどことなくセクシーだしとにかくやることなすこと罪深い。

隠し①

ひぁぁぁーーー!!

隠し②

いい話!!好き!!推し!!このperfectエンドの続きを下さい。

攻略順は自由かつ8人もいるので途中で迷いましたが、甘すぎたら次は甘さ控えめ(予想)を、社内恋愛の次は社外恋愛、よく働いたと感じたらアフターファイブ(予想)といった感じに趣向を混ぜて楽しめました。そういう意味では隠しルートはいろいろな軸で他と趣向が違っていて良い気分転換になりました。

個別ルート2~3時間ぐらいでなにがしかのエンドには辿りつけたので、平日の仕事終わりに気軽に手をつけやすかったのもシンキスの良いところでした。JOBエンド、LOVEエンド、perfectエンドの3つがあり、私はJOBエンドが好きなことが多かったですが、この世界線だと別のキャラがあぁぁぁというような受け入れ難い事実も(ほぼ?)なく、どのエンドもそれはそれでアリだなと思いながら楽しめて本当に気軽。perfectエンドもドラマチックで好きですが、ルートによってはちょっと出来過ぎかな~とか。ただエンドが短くさらっと終わるのでその後が気になる!!あと、「実はあの二人付き合ってたんだって」「えー!」みたいなやつ、もっといろんなバリエーションでやってみたかった笑

そんなこんなですみません、今私は主張の強い主人公が恋しいです。笑

~以上~