勝手にあらすじ作るとこんな感じ
秘境に暮らすマツリカ族。外界との接触は極力断ち、村に伝わる掟を守りながら生活していた。主人公ナーヤは当代で唯一の「炯眼」をもち、その「炯眼」の力を使って宝玉鑑定を行うことで一族の暮らしを支えていた。人々はみな穏やかで平和な村。しかし村の平穏は、彼女の成人の日を境に破られる。彼女の運命は?「炯眼」とは?彼らの使命とは?
当方はネタバレを踏まないように最大限留意してこの感想を掲載しておりますが、あくまで主観による判断なので改めてネタバレがご心配な方は引き返すようお願いします。
うおぉぉぉ、これは良作!!どの攻略対象も王道の格好良さ、世界線が少しずつ交錯して見えてくる真相、どのルートも期待を外さない純愛と悲哀、希望と絶望。
幸せって何だろう?
色々な選択肢を探しました。いつどこにいても他の世界線の事が思いやられてならない。ふとした瞬間に思い起こされる、1つ前に攻略した彼のことを思うとこの選択で良かったのだろうか?こちらを選んだらあちらは?そんな不条理なように思われた出来事も、真相に近づくに連れてそうあらねばいけなかった理由に納得……
できねぇよ!!!!
はい。
まぁでも尾を引くゲームと言いますか、後日談の妄想を掻き立てられるゲームで、一粒で二度美味しいみたいな感じで私は好きです。全っ然納得いってないところもあるけどこのゲーム好きだわ( ´∀` )アハハ~
世界観の雰囲気と攻略対象のカッコよさについては安定の一言に尽きます。立ち絵の美しさは言わずもがな、背景のカラフルな色合い、明るいようにもシリアスなようにも聞こえるBGMにもうっとり。冒頭には絶望とか言いましたが、全体的にそこまではシリアスすぎない雰囲気だと思います。語感で絶望とか言ってみただけです、すみません。久々にどの攻略対象もカッコ良くて(何回言うの?)どのルートも楽しめたのが良かったです。尖りすぎてて全然かっこよく思えないんだけどな…という人がいると途中で攻略しんどくて。そういう落ち込みが無く最後まで行けた貴重なゲームでした。
主人公紹介
村から出たことが無く、村の掟を守ることが当たり前だと思って生きてきた少女。という訳で男女差別どんとこい、滅私奉公当たり前の清純派。ルートによっては意志薄弱(そして周囲がエスパー)と思うシーンがあったことは否めません。しかし攻略対象たちに大切にされるようなチート能力として、まず炯眼を持ち、炯眼を抜きにしても外界から見るとマツリカ族は稀有な存在であり、そして美人という設定。自分と考え方が同じというわけではないですが、この設定なのでそういうもので私は納得し、違和感は無い主人公でした。
個別ルート感想
お勧め攻略順はわかりませんが、私はこの順でプレイしました。隠しルートはいつやるのが正解なんでしょうね?早めにやっても遅めにやってもそれはそれでアリかなと思いました。
白狼族。この朴訥だけど実は絶対良い人だろうキャラは何回やっても萌えです。ハズレの無い切なさと苦しすぎない愛おしさ。まさにピュアホワイト♡
商人。チャラ男代表かと思いきや、思ってたよりかはふつうに良い人だ!でもふつうに良い人だけに頼ってはいけないようなと思いきやあぁぁーーー。お着換え映えて綺麗。
次期国王。ゆったりおっとりなのにうざったくない、不思議な温度感の演技に完敗しました。実は機転が利くところがポイント高し。ストーリーが進むにつれて好感度うなぎ上り!
隠しルート
いろいろ気にはなったルートではありましたが終わり可愛ければ全て良し。
若き当主。仕事一筋ハイスペック。目的のためには手段を選ばないとか言いつつ結局真面目やん。実直やん。めっちゃ働くやん。あぁ幸せになって欲しいーー!!
幼馴染。最初から主人公への好感度MAX(のようにに見える)。そんなにも好意を示してくれたらカワイイの何の。あぁ幸せになって欲しい!!
各ルート結構ガンガンにCERO「D」でした。その点も含めて人によって好き嫌いが分かれる要素もありそうですが、むしろ全体的に見れば王道乙女ゲームの集大成でありつつ、攻めた要素もあったなというのが私の印象です。これぞ『THE コンシューマー乙女ゲーム』を求めていた自分にとっては刺さった作品でした♡
ではではこれからも良き作品との出会いを求めてこのあたりでさようなら