時計仕掛けのアポカリプス 感想

乙女ゲーム

ぬ、沼った…。

「乙女ゲーム 名作」で検索して時アポが出てこないのが不思議で仕方ない。

2021年に発売されていたゲームを2023年の今さらプレイして今さら沼った。

こんなの沼やん、もっと注意喚起してくれよ、あっても入るけど!!

というわけで2周プレイしてあれが何で何?と考察に想いをはせて一日を過ごす、沼からの実況中継をお伝えします。いえ、感想です。

勝手にあらすじ作るとこんな感じ

魔法の火を原動力として生活する地下の世界。主人公は早くに親をなくすが、幼馴染の家で一緒に育ち、友人にも恵まれ、この街が大好き。犯罪など滅多にない平和な街。そんな街で開催される「祭典」の日、街と人々に悲劇が起こる。悲劇を目の前にした主人公が手にしたのは、この未来を無かったことにできる権利。この時から主人公は悲劇を回避するべく時間を繰り返す。なぜ悲劇は起きてしまったのか?主人公は繰り返す時間の中で、この世界の闇を知り、悩み苦しみながら幸せを探す。

当方はネタバレを踏まないように最大限留意してこの感想を掲載しておりますが、あくまで主観による判断なので改めてネタバレがご心配な方は引き返すようお願いします

ちょっと前まで「タイムリープもの」と言われても何のことかわからなかったゲーム歴浅い人間だったのに、時アポをプレイして今やすっかりタイムリープもの大好物になりました。と言っても脳のキャパ不足でどういう意味か一回では理解できていないシーンが残っていたりして、それで余計にあれは何だったのか?と終わってから悶々と考えながら周回したり考察を楽しみすぎて、とにかくずっと時アポのことを考えている自分にちょっと引く。

時アポの素晴らしきところは、そんなよく練られたシナリオで、なおかつキャラも立ってるところ。だって私はシナリオもキャラ萌えも両方欲しい。クアトさん…!

乙女ゲームやってますって知らない人に言うと、萌えシーンがあれば満足なんでしょ?と思われがちだけど、世界観の設定、キャラクターの性格とそこまでのあれやこれやの出来事があってその台詞があるからグッとくるわけで。そんなグッとくるポイントがいっぱい散りばめられている時アポ大好きすぎぎる!でも舌が肥えてこれ以上のゲームに出会えなくなったら私この先の人生どうしよう。

主人公紹介

ラチア・フィーリッツ CV鈴代 紗弓

人生一回目のときはふわふわ女の子な感じでしたが、時間を繰り返すたびに成長し、個別ルートに分岐する頃には逞しいお姉さんになってました。攻略対象ごとに少しずつ性格の味付けが違いますがどのラチアも好きです。攻略対象たちもですが、いっぱい頑張ったラチアもどうか幸せになってくれ!

個別ルート感想

ジルとユナカは攻略制限ありました。ルデル→リアン→クアト→ジル→ユナカがお勧めの攻略順らしいですが私は先にクアトを攻略しちゃってました。真相につながる情報量の観点ではどちらからでも大差なかったと記憶していますが、個人的に別の弊害がありました笑 

ルデル・クロイツ CV:寺島惇太

頭脳明晰。全てを受け入れてくれる性格イケメンすぎて良い子すぎて。見た目はそんなに好きじゃなくて最初は好きになれるか心配していたのに、時間を繰り返してもうこれ人生何回目だっけ?みたいな疲れてきたときに、ルデルの対応はもう涙。もはやいつどのルートから見ても神々しい。後光が差してみえる。すっと通り過ぎるつもりで初回攻略したのにすっかり心を鷲掴みにされました。

クアト・ヘルトリング CV:江口拓也

ツンもデレも強め。さては属性何個ももってますね?拗らせてますね?クアトの毒舌に合わせて口が上手く成長するラチアとの掛け合いは面白かった。攻略サイトを見ずにやったら選択肢がシビアすぎて楽しかったし、江口さんの演技も切なさ増し増しすぎるし、見た目的にも時アポの中では私はこれぐらいの目のサイズがベスト。いろいろとストライクすぎて、この沼から逃れられそうにない。幸せになって欲しい。

リアン・イェブラム CV:細谷佳正

大人のピアニスト。恋愛には困らないと言う大人の余裕をかましていつも優しい。が、どことなく憂いを帯びるどころか影しかない。通り一遍の甘さはくれるけれど本心をなかなか見せない優男というか闇み男、覚醒までの道のりめんどくせぇーーー!でもあまりにもクアトに落ちたので時々登場するクアトの方が終始気になってしまった。

ジル・ハニッシュ CV:小野賢章

徐々に真相に近づいていくジルルート。はじめは何言ってるの不思議ちゃんかこの子?という感じでしたが、真相が見えてくるにつれて、ひと言ひと言が沁みる。ふわふわしていて無邪気、チャラい雰囲気にも見えて、愛が深くて涙。このルートのラチアが好きすぎてもう、二人とも幸せになって欲しい。

ユナカ・ギーズベルト CV:野上翔

ラチアの幼馴染。少年漫画の主人公と少女漫画の主人公がもし付き合ったらこんな甘酸っぱい感じになるんだろうかとニヤニヤしていましたが、ピュアすぎてちょっと恥ずかしかったので周りに聞こえないようにイヤホン着装した(いつもしとけ)。ほぼ真相まで辿りついて苦しかったり。でもこれだけは言わせてくれ、それでパン屋の息子の服なのか!?プレイ中どうしても気になった笑。

で、真相ルートまで知ってしまった今となっては、何が何の何かを考えるのに一生懸命です。達成感と未達感でいっぱいです。もう大半の乙女ゲーマーは過去にプレイ済みであろうこの時アポ、私はあともうしばらく一人ひっそりと時アポ沼で過ごそうと思います。普段乙女ゲームをやらない人にも是非やって欲しいゲームでした。

以上