デスペラドロップス 感想

乙女ゲーム

愛と逃亡のクライムアドベンチャーゲーム「DesperaDrops」!

クライムアドベンチャー?山登って誰かと遭難する乙女ゲームかな?…んな訳あるかーい!ってことで、都市で警察とバッチバチ、スリリングなストーリーが魅力のクライムアドベンチャー、デスペラドロップスをプレイさせていただきました。

勝手に書こうとしたらだいたい公式HPと一緒になったあらすじ

イタリアに留学中の主人公は、ローマ旅行中に殺人現場に遭遇し、殺人容疑で逮捕されるが護送車の事故により乗り合わせた6人の犯罪者と共に逃亡者となってしまう。警察と謎の襲撃者の二手から追われる7人。謎の襲撃者の目的は?全ての始まりである殺人事件の真相とは?

当方はネタバレを踏まないように最大限留意してこの感想を掲載しておりますが、あくまで主観による判断なので改めてネタバレがご心配な方は引き返すようお願いします

いやぁーもう終わりが気持ち良すぎてプレイ後の喪失感がハンパない。みんなのわちゃわちゃが楽しすぎてこのテンションの続編が欲しいーー!!やっとここまで来てめっちゃ良い感じなのにもう終わりなのが寂しい…あぁこうやってまた次の乙女ゲームをポチるんだろうなぁ(あれ?でもその続編だと愛とか恋とか関係なくね?)

後半のストーリーを語るのに必要な情報が多いので共通ルートが長い、そして糖度低い、かつ適当にプレイしすぎたせいで、途中ではよぅわらわに恋をさせておくれ~状態になりきつかったですがラストは気持ちよかったです。個別ルートに入ると恋愛も進みましたが、いつ誰に捕まってもおかしくないという世界観なので、のんびりとラブラブ愛をささやき合ってるばかりとはいかず、糖度は低め。いかにもな乙女ゲームの甘さがショートケーキだとしたら、デスペラは焼き芋(それもご家庭の適当なやつ)~個別ルートに入るとアフォガードぐらいかな?さぁケーキ食うぞってテンションで開始すると泣きたくなります( ´∀` )同じクライム系でもバスタフェはもっとのんびりして愛だの恋だのしてたように感じます。とにかくわちゃわちゃシーンいっぱいでしっかり伏線回収される真相ルートが楽しかったです!!

主人公紹介
天峰ミカ CV.岡本美歌

出だしは物語にありがちな綺麗ごといっぱいの良い子ちゃんがもどかしくて若干ストレスでした…。このあたりは日本で平凡に生きてきた21歳設定としては仕方ないのかも( 一一)不自由無く生きてきた人が過酷な状況であれいきなり「さぁ盗みをやるぞ」みたいな心境になるか?と言うとならなさそうだし。でも徐々にたくましく成長し?犯罪者たち6人と同じ目線で会話できるようになっていきストレスフリーになっていきました。この心境の変化も過程が丁寧に描かれていたので違和感は無かったです。一般人なので攻略対象たちの足手纏いになるシーンやそれに悩むシーンもありましたが、一方で活躍するシーンもあり、さらに攻略対象たちも同様に足手纏いになったり活躍したりと凸凹チームなこともあり、攻略対象たちの仲間にいて自然な感じでしたし、何故そんな行動に?アホなの?みたいなことは無かった記憶。べき論と現実問題に葛藤する姿は共感。当方は乙女ゲーム主人公の声としてはアニメ声が苦手なタイプなので、可愛いすぎず大人すぎずな岡本さんの演技は好みでした。

個人的には序盤のようなシーンでいきなり「さぁ盗みをやるぞ」みたいな逞しく生きる人にも憧れるのでそういう主人公もプレイしてみたいですね。平凡に生きていたらある日~ではなくて端からその世界で生きてるような。いざやったら共感できねぇーーって文句を言うのだろうか?

個別ルート感想

それぞれのルートでちょっとずつ伏線が回収されました。どの伏線回収も物語の核心への近さは変わらないと私は思いました。どのシナリオも良かったです。恋の展開もそれぞれバラバラですし、攻略順は本当にただ好きな順番に攻略して良いかと思います。

サリィ・デル・テスタ CV.伊藤かな恵

共通ルート序盤、いきなり知らない男性ばかりの中に放り込まれ心細いときから、おねぇちゃん(と私)は女の子なんだから!と女の子扱いを説得するサリィちゃんは一番最初にできた頼れる味方!というわけで最初に攻略しました。かわいくて、ハッカーの腕前もピカイチ、頼れる妹すぎるサリィちゃん。個別ルートのラストもピカイチにカッコよくて魅力的すぎました!

カミュ・アインハルト CV.立花慎之介

そのリュックは流石に萌えないんだけど(笑)オタクなのは良いとして、女の子がちょっと苦手どころかコミュニケーションが成立しない系。出会ったときのキャラクターとしては正直私は全くタイプではなかったです。が、辛い苦しいけれども先が気になる展開、さらに社会的な問題やら、誰が黒幕なのかとか、いろいろと考えさせられるストーリーは好きでした。特に終盤本当に泣けた。いつの間にか普通にコミュニケーションとれるようになってましたしね。

ハミエル・ルイス CV.加藤和樹

ファーーー攻略が進むとアナタ誰!?甘い受け答えはあくまで詐欺をするため。糖度が高いポテンシャルを持ちつつも共通ルート時点では塩対応なハミー君、個別ルートではポテンシャル解放か?いやそれより人間としての成長がすさまじすぎてwハミエルとの恋は愛が重めのしっとりしたお話でバッドエンドも似合いすぎて良かった!このキャラデザで詐欺師という設定から漂ういかにも感を裏切らないのが流石っす。

ジブ・ヴァルツァー CV.竹内良太

堅物ジブさん。真面目系男子好き♡素直だな~♡ジブさんルートのこの恋物語も好きだわ~♡真面目なジブさんらしい心の葛藤にあぁぁぁぁーーーと(いろいろな方向で)悶絶しながらプレイしました。まずこの逃亡劇の中で対警察ではオールラウンドに強い。年上まとめ役。そこにシンプルに射撃の腕が誰よりも良いって強くてカッコ良いしかない。そこにちょっと天然でピュアなシーンが可愛くて良い話すぎる!当方特段年上がタイプという訳ではないですがジブさんルート…良い…。

アッシュ・マイヤー CV.鈴木峻汰

根は優しい、なんやかんや家庭科スキル高めでかわいい不良。目つきが悪くて喧嘩を売られてばかりいたというだけあって、笑ってそうな立ち絵が絶妙に笑ってなくて笑ったw(他のキャラも王道な部分はあると思うけど)私的には愛と逃亡とを掲げるならば一回はこれやっておきたかったんだよねという展開が入ってて楽しかった。バッドエンドこれ悲しいなー。

ラミー・カリエール CV.上村祐翔

これぞ猫系男子?共通ルートからバックボーンが鬱そうな雰囲気が漂いまくってたので何となく最後にとっておきました。そしてやっぱりな展開で乙女ゲームさせてくれました♡プレイ前はキャラデザ的に年下弟キャラなのか?と予想してましたが、年下扱いしないでよと言って本当に大人な振る舞いや悟り開いてるみたいな達観を発揮する時と、年齢相応なはしゃぎっぷりな時とある意味年齢不詳感あるラミーくん最高っす。好き(*´ω`*)

どのルートも個別ルートで恋愛を進めていった先に仲間?にバレていじられるシーンがめっちゃ楽しかったです!個別ルートを進めると他の人のことは脳内から全て消え去ったのか?みたいにずっと二人だけのの世界なゲームもあるけれど、これは個別ルートでも全員の存在感があったのも良き。みんながいてこそのデスペラドロップス!

ゲームを買ってみて嬉しい誤算は、話の中でヨーロッパのいろいろな都市に行けるのが思ってた以上に楽しかった。まず背景が綺麗って良い。今まで名前を知らなかった街とかもあって、いつか行ってみたいなとか考えながらプレイするとちょっとワクワクしました。機能面では台詞付きの文章で早めにAボタンを押しても次の文章が主人公の心の声の場合は前の声優さんの演技が続くのがなかなか快適でした。私はAボタン連打しがちなので歓喜です!!!この機能と主人公ボイスありのお陰でAボタン連打しててもアニメを見てるような自然さあってすごく快適でした。共通ルートのミッションを2回目以降スキップできたらさらに最高だったんだけどな。

以上、さぁ面白くなってきたぞーというところで話が終わって見事デスペラロスな私のレビューでした。